ここまで、「お風呂のカビ対策!」シリーズと題して、浴室に生えるカビを予防するための様々な方法をご紹介してきました。
カビ予防のために重要なのは、水気と汚れを取り除く!ということでしたね。
さて、今回はついに「撃退」編です。
少し前に落としたはずなのにまた生えてきたカビ……奥深くまで根をはったカビ……様々なカビに悩まされてきた皆さまに、カビを本当に「死滅させる」方法をお届けします。
しつこいカビを死滅させるのはどうすればいいのか?
答えはなんと、熱湯をかけるだけ!黒い汚れのように見えるカビも生物なので、一定時間熱湯にさらされると死んでしまいます。
そのお湯の温度は、50℃以上!表面に見えている範囲のカビなら、直接お湯を当てることができるので、たったの5秒で死んでしまうそうです。シャワーの温度を50℃以上に設定して、狙ったところに5秒間かけ続けましょう。
でも、それだと奥深くまで入り込んだカビにお湯をかけることができないのでは……。と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫。直接お湯をかけられなくても、カビが居るところが50℃以上に達するように温度を上げられればOKです。
50℃のお湯であれば90秒以上かけ続けることで、1mmの厚みの奥まで根をはったカビを撃退できるそうです。
たいていのカビに対してはこれでじゅうぶんなのですが、もっと奥に入り込んだカビまでしっかりと効果を届かせたいという場合は、「もっと熱い温度で」、もしくは「もっと長い時間で」ということになります。
50℃以上のお湯で死滅したカビは、ただの黒い汚れとして残ります。
いつもよりずっと落としやすくなっているはずので、黒い色はお掃除でなんとかしましょう。漂白成分の入ったカビ取り用の洗浄剤などを使うと、綺麗に白くすることができますよ。また、専用のグッズを使って白く塗りつぶすといった方法もあります。
お掃除の際、こすると余計にカビが奥まで入り込んでしまうので気をつけてください。
「お風呂のカビ対策!予防編2」で軽く触れたように、50℃以上のお湯を5秒間かけることは、これからカビになる「カビ予備軍」の成長をストップさせる効果も期待できます。
一週間に一度、浴室の気になるところに50℃以上のお湯を5秒間かけることによって、「カビ予備軍」……つまり成長前のカビの胞子を死滅させることができ、カビの無い綺麗な浴室を保ち続けることができます。
雑菌の繁殖しやすい排水口にも、熱湯をかけておくとよいでしょう。
50℃以上のお湯というのは意外なほど熱いのでご注意を!
このお湯の温度は、高めにするほどカビ取りの効果を実感できるという場合がありますが、その分やけどの危険も伴います。
手袋を装着し、バスブーツを履いた上で、お湯ハネ等に気をつけて慎重に行ってくださいね。天井のカビに熱湯をかけるのは危険なのでやめましょう。
そもそもシャワーのお湯をそんなに熱い温度に設定できないという方や、熱湯をかける方法はやけどが怖いからいやだ……という方のために、市販の「カビ取り用洗浄剤」でしっかりとカビを落とす方法もご紹介いたします。
カビをしっかりと浸透させるためには、「カビ取り剤パック」がおすすめ!
まずは普通にお風呂掃除をして、カビ取りをする部分の水をしっかりと拭き取りましょう。
そしてそこに、市販のカビ取り用洗浄剤を吹き付けます。あとは、キッチンペーパーかラップ等を使ってパックした状態で、半日ほど置いておきましょう。
そうすればあとは洗い流すだけです。
重要なのは、窓を開けるか換気扇を回すなどして空気を入れかえることと、マスクやゴーグル、ゴム手袋などでしっかり防護することです。天井などの高い位置にカビ取り用洗浄剤を使う際は特に注意しましょう。
さて、「お風呂のカビ対策!」シリーズということで、予防編と撃退編をお送りいたしましたが、いかがでしたか。
こちらでご紹介したようなカビ対策のためのひと手間を日々コツコツと続けていけば、ずっとカビの無いキレイな浴室を保つことができそうですね。
清潔なお風呂に入ってゆっくりとくつろぐためにも、ぜひ頑張って挑戦してみてください。